ゲンキです。
最近読み返してた2年前に発売された小説、「白馬に乗られた王子様」
表紙の絵を見てピンと来たそこのあなた。
おめでとうございます。ヘビーです。
これ、実はベルモンドの石岡ショウエイさんが別名義で執筆した小説なんです。
カバーにもあるように、主人公(20代の女性会社員)が
恋する力を取り戻すための物語。
その他のメインキャラは白馬と王子様(?)というシンプル構造。
一番大きな感想は「ジャンプで連載していただけのことはある」というもの。
まずストーリー。
話の大筋は「赤丸ジャンプにありそう」と感じました。
が、これを赤丸ジャンプでやっても面白いかは疑問。
ところがそのストーリーを長編小説にして心理描写を多く入れると
こうなるのか、なるほどなーと感じました。
「小説にした方が面白い話」をちゃんと考えたんだなーと。
加えて、ジャンプだと「一定の高いテンションを保たないといけない」みたいな
妙な義務感があるけど、そこから解放されたようにじっくりと物語が進む。
続いてキャラクター。
これはさすが漫画家ですね。キャラクターが分かりやすいんです。
かといって奇抜なキャラではなく、主人公なんてごく普通の女性。
ちょっと生い立ちがアレなのを除けば「こういう人ってどこにでもいそう」
と思いました。なんか応援したくなる。
小説って結構最後まで主人公の外見とかがイメージ出来ないものも
多かったりするんだけど、この物語のキャラはすんなり頭に入ってきた。
特に挿絵があるわけじゃなく。
この辺は読み切り・週刊連載という短い枠の中で鍛えられたからなんだろうなーと。
正直最初に読んだ時は「なんか文章がまさに小説初作って感じだな……」と思っていました。
結構そういう作品って最後まで読んだは良いけど、割とすぐに内容を忘れちゃったり。
が、不思議とこの小説は記憶に残っていて「また読みたくなったな」と思い手に取りました。
なんだかんだ言って気に入ってたんだなーと。
石岡さんの小説は他にも出てるようなので読んでみたいですね。
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